エノキタケのはたらき
エノキタケ
特徴
  きのこの傘は粘性または乾性。晩秋〜春、ケヤキ、エノキ、コナラ、ヤナギなど種々の広葉樹の枯れ木や切り株に多数が束生し積雪の中でも発生します。古くから食用にされ、以前はほだ木栽培が多かったが、近年ではのこくずによるびん栽培が広く行われています。
効用
1.免疫賦活及び抗腫瘍作用
  エノキタケの菌糸体や子実体には免疫賦活作用及び抗腫瘍作用を示す成分(プロフラミン、フラムリン、FIP-fve)が検出されています。これらの成分はエノキタケの細胞壁の構成成分であるβ-1-3-Dグルカンと呼ばれる多糖類やたんぱく質で構成されています。これらの成分は体の抵抗力であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)、Tリンパ球、αインターフェロンなどの守備網の活性化を促すことによってがん細胞やウイルスに対する抵抗力を高めることが知られています。また、長野県における疫学的調査によると、一般の長野県民より、エノキタケをよく食べている栽培農家のがんによる死亡率は、著しく低かったことが報告されています。
2.その他
  フラムトキシンと呼ばれている強心作用を示す物質、抗菌性を示す物質も存在すると考えられています。
がん死亡率
ページトップへ戻る